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更新日:2024年5月15日

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HIV・エイズ(AIDS)について

HIV・エイズ(AIDS)について

HIVとエイズ(AIDS)のちがい

HIVとは、ウイルスの名称「Human Immunodeficiency Virus(ヒト免疫不全ウイルス)」の頭文字をとったものです。

エイズとは「Acquired Immunodeficiency Syndrome;AIDS(後天性免疫不全症候群)」の略称で、症候群(病気)の名称です。HIVに感染し、通常5年以上、平均10年程度かけて徐々に免疫力が低下し、通常では発病しない弱い病原体による感染や悪性腫瘍を併発した状態になると、エイズを発症したと診断されます。

感染経路

HIVの感染力は弱く、日常、性行為以外の社会生活で感染することはまずありません。感染経路は主に3つです。

  1. 性的接触による感染
    性的接触による感染はもっとも多く、感染原因の約80%程度を占めます。HIVは主に血液・精液・膣分泌液に多く含まれており、相手の性器や肛門、口などの粘膜や傷口を通って感染します。
  2. 血液感染
    HIVが存在する血液の輸血や、覚せい剤使用などでの注射器具の“回しうち”になどによって感染します。
  3. 母子感染
    母親がHIVに感染している場合、胎盤・産道・母乳を通じて赤ちゃんに感染することがあります。

予防方法

性的接触による感染を防ぐ場合、性行為をしない(NO SEX)か、より安全な性行為(SAFER SEX)を心がけましょう。またコンドームの正しい使用は、HIVや他の性感染症予防にとって有効な手段です。コンドームは性行為のはじめから最後まで使用する必要があり、コンドームが劣化している、傷ついている、正しく使用できていない場合などは、感染を予防できないことがあるので注意しましょう。

血液感染を防ぐ場合、まずは血液に直接触れないこと。また汚染された医療器機類の共用(違法薬物使用の注射器・注射針の”回し打ち”など)や針刺し事故を防ぐ対策も必要です。

母子感染予防には、できるだけ早い時期に感染の有無を確認し、出産前から適切な医療を受けることにより、赤ちゃんへ感染する確率を低くすることができます(1%以下)。また初期の妊婦健診には感染症検査も含まれているため、妊婦健診は必ず受診しましょう。

検査について

一般的には「抗体検査」といって、血液の中にHIVに対する抗体があるかどうかを調べるものが一般的です。通常、検査の結果が分かるまでには1~2週間かかりますが、結果が当日にわかるものもあります。検査は全国の保健所無料・匿名で行うことができます。

文京区では、毎月第一水曜日にHIV抗体検査(即日検査)を実施しています。あわせて性感染症検査も実施できます。ウィンドウピリオド(注)もあるため、心配なことがあってから3か月経過してからの検査をお願いしています。

(注)ウィンドウピリオド…感染初期には血液検査で陰性となり、感染していることが検査ではわからない空白の期間のこと。

検査をするには?

治療について

完治させる薬はまだ開発されていません。しかし現在ではエイズ発症前にHIV感染を発見し、適切な治療を受けることでエイズ発症を予防することができます。コントロール可能な「慢性疾患」となっており、HIVに感染していない人たちと比べても、生命予後はほとんど変わらなくなっています。

1日1回1錠の服薬と定期的な通院により、HIVの増殖を十分に抑えることが可能です。体内でHIVの増殖を抑える治療を続けていると、体内のウイルス量を現在の検査方法では見つけられないほど減らすことができます。同時に性行為で他の人にHIVをうつすこともなくなります。

このように正しい医療を受けることで、健康な状態で生活を続けることができます。早期発見・早期治療が重要です。

HIVの感染がわかったら

検査で陽性がわかったら、自覚症状がなくてもできるだけ早めに専門医療機関を受診し、専門家からのカウンセリングを受けましょう。適切な医療を提供するために「エイズ診療拠点病院」「エイズ診療連携病院」もあります。医療機関、NPO、NGOや保健所などで相談ができます。一人で抱え込まずに相談してみましょう。

あわせてパートナーにも検査を勧めましょう。あなたがパートナーにうつしているかもしれませんし、パートナーがあなたにうつしたかもしれません。お互い安心して過ごせるように検査を勧めましょう。

診療案内

支援制度と関連情報

医療費の負担や福祉サービス、生活費等についての支援制度があります。病院のソーシャルワーカーや文京区の担当にご相談下さい。

レッドリボン~理解と支援の象徴~

“レッドリボン(赤いリボン)”は、もともとヨーロッパに古くから伝承される風習のひとつで、病気や事故で人生を全うできなかった人々への追悼の気持ちを表すものでした。

この“レッドリボン”がエイズのために使われ始めたのは、アメリカでエイズが社会的な問題となってきた1990年頃のことです。当時は現在のような治療法が確立する前でした。演劇や音楽などで活動するニューヨークのアーティストたちにエイズがひろがり、亡くなる人々が増えていました。

そうした仲間達への追悼の気持ちとエイズに苦しむ人々への理解と支援の意思を示すため、“赤いリボン”をシンボルにした運動が始まりました。

この運動は、その考えに共感した人々によって国境を越えた世界的な運動として発展し、UNAIDS(国連合同エイズ計画)のシンボルマークにも採用されています。レッドリボンは、あなたがエイズに関して偏見をもっていない、エイズとともに生きる人々を差別しないというメッセージです。

レッドリボンの意味を知り、レッドリボンを身につけることによって、エイズをみんなで考えましょう。

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お問い合わせ先

保健衛生部・文京保健所予防対策課保健指導係

〒112-8555 東京都文京区春日1丁目16番21号
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電話番号:

ファクス番号:03-5803-1355

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