文京区障害者地域自立支援協議会 第1回障害当事者部会 要点記録 【日時】平成26年7月24日(木曜日) 10時から正午まで 【会場】文京シビックセンター地2階 産業とくらしのプラザ内 研修室A 【出席者】高山 直樹(自立支援協議会会長)志村 健一(自立支援協議会副会長)久米 佳江(身体障害 区民公募)天野 亨(身体障害 区民公募)四方田 敏幸(身体障害 区民公募)土屋 功子(難病)石岡 美佐子(知的障害)竹間 誠次(知的障害)小和瀬 芳郎(精神障害)行成 裕一郎(相談支援専門部会長)佐藤 祐司(相談支援専門部会事務局)須藤 直子(障害福祉課長)以上 12名 1開会挨拶(志村副会長挨拶) 2委員自己紹介 3障害当事者部会での部会長の役割について・部会長の互選 【部会長の役割について】(資料第2号) 部会の代表者として、自立支援協議会(親会)での部会検討結果を報告する。 ? 他専門部会との意見交換や結果、報告は、前年度どおり、部会長に限らず出席可能な委員が交代で出席して報告する。 ? 司会進行についても前年度どおり、協議会副会長が担当する。 【部会長の互選】(部会長を決定する) 立候補により今年度の障害当事者部会長は、小和瀬委員に決定した。 <小和瀬障害当事者部会長より一言> 今年度も部会長をさせていただく。親会での結果報告をしっかり行いたいと思う。 4議題 議題1:平成25年度 障害当事者部会の活動について(資料第3号) 平成25年度障害当事者部会の下命事項に基づき各専門部会との意見交換を行った。 <実施状況> ?第1回(平成25年7月30日) 自立支援協議会及び各専門部会についての説明 相談支援専門部会との意見交換 テーマ[相談について] ?第2回(平成25年11月7日) 就労支援専門部会との意見交換 テーマ[仕事について] ?第3回(平成26年1月16日) 権利擁護部会との意見交換 テーマ[金銭管理について・日常生活での出来事について] <各専門部会との意見交換> 資料第3号のとおり 昨年度は意見や思いが活発に議論され、各専門部会へ意見を報告することができた。 今年度も引き続き各専門部会からのテーマについて活発な意見をお願いしたい。 議題2:平成26年度 各専門部会の下命事項について(資料第4号) 平成26年度 各専門部会の下命事項は資料第4号のとおり。 <平成26年度障害当事者部会下命事項> 1.各専門部会から付議された内容について意見交換 ※付議(会議にかけること) 2.当事者部会で検討された内容について、自立支援協議会(親会)への報告 (補足)相談支援専門部会下命事項について ?サービス等利用計画とは 障害者総合支援法や児童福祉法に基づく障害福祉サービス等を利用するにあたり、支給申請後、指定特定相談支援事業者が作成し提出するサービス等利用計画。 ?基幹相談支援センターとは 平成26年4月開設予定の新福祉センター(小日向2丁目・旧第五中跡地)内に設置し、身体・知的・精神障害の総合相談・専門相談や、地域移行支援、地域の相談支援体制の強化の取組や、権利擁護・虐待防止・成年後見制度利用支援等を行う。 議題3:相談支援専門部会からのテーマについて意見交換(資料第5号) アンケートの説明(相談支援専門部会長行成委員より) ?みなさんが日常生活の中で、どんな人たちと、どんな場所でどんなことをするのが楽しいのか、お聞きしたい。 ?ピアカウンセリングを基幹相談支援センターで導入を検討している。ピアカウンセリングを利用した時の感想や利用するならどんなことを望んでいるのか意見を伺いたい。 ※事前に送付しているアンケートに沿って各委員に発表していただいた。 問1.皆さんが楽しいと感じる場所はどんなところですか。また利用して楽しかったことはどんなことがありますか。 <回答(抜粋)> ?文京区の体育館でのジム、プールでのリハビリや散歩、身体を動かすこと。 ?町会の仕事などの地域交流。 ?安心安全なおいしい食事を安価で提供している飲食店。 ?視覚障害のため、周りの状況がある程度わかっている場所や友人やガイドヘルパーさんが傍にいてくれる場所や大きな音がしていない場所。 ?同じ立場の者でなければわからないことが多く、同じ障害をもつ気心知れた仲間が集う地域活動センターなどでの食事や行事参加は良い居場所になっている。 ?顔なじみの人たちとの情報交換、グループホーム利用者や世話人とのおしゃべり。 ?フレンドルームを利用しての旅行(テーマパークや温泉旅行)や行事の参加。 ?人の役に立てること。 ?自分の作ったものを販売できたこと。 ?カラオケスナックや居酒屋で障害のない人とも仲良くなれること。 問2.皆さんは、どんな場所で友だちなどと話をすることがおおいですか。また友達と話ができるように、どんな場所や行事があればいいと思いますか。 <回答(抜粋)> (友達と話をすることが多い場所) ?友人の家。 理由:障害による制限があるため、喫茶店やレストランは友人に迷惑がかかるので行きたくても行けない。 ?喫茶店、レストラン、居酒屋。 ?町会の行事に参加して話すことが多い。 ?長電話やメールをよくする。 (あるといいと思う場所や行事) ?なるべく静かな環境。 理由:視覚障害により、表情が見えないため、息遣いなど少しの音で感情を読み取っている。 ?フェスティバルなどに参加するとよいと思う。 ?お祭りなどの行事があるとよいと思う。 ?友達をつくりたいので人が集まる場所に参加したい。 ?交流会やお見合いパーティがあるとよいと思う。 問3.ピアカウンセリングを利用したことはありますか。利用した方は利用した感想を書いてください。利用していない人は、これから利用するとして、どんな場所や方法で利用したいですか。 <回答(抜粋)> (利用したことがある) ?心の中の思いを素直に話すことができるように感じた。 ?話すことで心の整理ができる。 (利用したことがない。) ?利用してみたい。自分と同じ立場の人の話を聞いてみたい。 ?1対1でなく5‐6人のグループでゆっくり話せる場所なら利用したいと思う。 ?利用するなら、個室1対1で優しい女性がいい。 ?言葉も初めて聞いた。良い医療機関などの情報を知りたい。 ?どういうものかわからないので利用するかもわからない。 ?利用したいと思わない。特に双方向型は利用したいと思わない。 (その他) ?守秘義務を守れることができるのか課題があると思う。 ?精神障害のピアカウンセリングのカウンセラーは精神的消耗が激しく大変な仕事であるため、カウンセラーには精神保健福祉士のサポートが必要だと思う。 ?ピアカウンセリングの認知がまだまだ広まっていないと思う。 問4.このアンケートに答えて感じたことなどを自由に書いてください。 <回答(抜粋)> ?ピアカウンセリングをする側になりたいと思うが、障害のため思ったことをうまく伝えられないため難しい。 ?無理に参加するのではなく、地域や町内でお手伝いをみつけて参加して顔を知ってもらうとよいと思う。 ?同障害との繋がりが多いので、様々な障害の方とも繋がっていけたらと思った。 ?人と交流することが大事なことがわかった。 ?回答することによって、他障害のことも、自分のこともわかった。 まとめ 同じ障害を持つ仲間と集まれる場所は気心がしれているため良い居場所になっている。 違う障害の人たちや障害のない人、地域との交流もしていきたい。 ただ集まれる場所を作るだけでなく、より集まりやすくなるきっかけとして食を取り入れた場所を作るなど、多くの人の興味や関心が集まるような場所を作っていくとよい。 ピアカウンセリングについては受けてみたいと思う反面、秘密が守られるかが心配である。